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【CANNES LIONS 2016速報】 LIONS HEALTH 結果

2016.06.19

現地時間18日20時、LIONS HEALTHの受賞者発表が行われました。


【LIONS HEALTH 2016 HEALTH AND WELLNESS Winner】
グランプリ:『PROJECT LITERACY』
-国:イギリス/PEARSON/FCB INFERNO


▼日本からの受賞作品

  • ゴールド:『SURGEON TRYOUTS』
    -KURASHIKI CENTRAL HOSPITAL/HAKUHODO, TBWA\HAKUHODO


グランプリ:『PROJECT LITERACY』


【和訳※誤訳、ご了承ください】
757,000,000人がこの文を読めません。
ILLITERACY(非識字)とは、ただ本が読めないということではありません。
それは、標識も読めないということです。
栄養成分も、お子さんのお薬についてもわからないということです。
ILLITERACYは、寿命を縮め、病気の感染を広げ、命を奪います。

世界トップ学習社である「Pearson」は、『PROJECT LITERACY』を始めるにあたって
健康とILLITERACYの関連を人々に認知してもらうことから始めました。

・ILLITERACYアルファベット
♪~知っての通りAはエイズ(AIDS)のA、Bは流れる血液(Bloodshed)、C幼い花嫁(Child Brides) 、Dは薬物乱用(Drug Abuse)

この映像はオンラインと映画館で放映され、ILLITERACYの厳しい現実を、
アルファベットを初めて習う感覚で訴求しました。
ILLITERACYアルファベットは、国会議事堂でもキャンペーンを行いました。
このキャンペーンは、衝撃と驚きを与え、メディアや路上でも紹介され、新聞やニュース配信でも紹介されました。

(ニュース見出し)
・Lily ColeがIlliteracyに対し行動喚起

ILLITERACYが広がるべき問題であると示唆する内容を孕んだ、
プレスリリースやDMによる個人に対しての告知も実施されました。
このアルファベットで単語を書くこともできるようにしました。
それぞれの文字の絵を使い、言葉を作ってシェアもできるようにしました。
そして、それぞれの文字に対して実際にILLITERACYプログラムを行う団体と、パートナーシップも結びました。

人々はILLITERACYが生み出す問題に気付きました。
結果、今までにないほど、人々がILLITERACYについて話すようになりました。
この全てが、私たちの願いであるILLITERACYという問題への啓蒙と、
ILLITERACYによって奪われるかもしれなかった命を救うことにつながります。


再生回数6,200,000+
社会関心度20,300,000+
検索数460,000,000+


おかげさまで、LITERACYは注目を集めました。
そして、私たちのパートナー企業が健康問題の解決を推進してくれています。
何より、『PROJECT LITERACY』は、
UNESCOのLITERACYのグローバルアライアンスに参加することとなったのです。
世界的なILLITERACYの不公平をなくすために。
これはまだスタートに過ぎません。




ゴールド:『SURGEON TRYOUTS』




【LIONS HEALTH 2016 PHARMA Winner】
グランプリ:『BREATHLESS CHOIR』
-国:イギリス/PHILIPS/OGILVY & MATHER LONDON

▼日本からの受賞作品
  • ブロンズ:『REFUNBILITATION CLINIC』
    -GERIATRIC HEALTH SERVICES FACILITY HITORIZAWA/DENTSU INC
  • ブロンズ:『CONNECT PEN & NOTEBOOK』
    -OTSUKA PHARMACEUTICAL CO./TOPPAN PRINTING
  • ブロンズ:『MOTHER'S LIPSTICK』
    -CHUGAI PHARMACEUTICAL CO./DENTSU YOUNG & RUBICAM
  • ブロンズ:『TON-TON VOICE SUMO』
    -GERIATRIC HEALTH SERVICES FACILITY HITORIZAWA/DENTSU INC


グランプリ:『BREATHLESS CHOIR』


【和訳※誤訳、ご了承ください】
一息一息が戦いであるときに、歌うということを想像してみてください

Claire(クレア)
「私は歌うことが大好きでした。
ステージで、高音で歌うことが大好きでした。
私はみんなのためにショーに出て、ドレスアップして、
踊ったり、歌ったりしていました。」

クレアは肺不全になって3週間半回復しなかったことで、
その後、生きていくために酸素吸引機が必要になりました。


Lawrence(ローレンス)
「私は9.11の第一対応者だったんです。
最初の2つのタワーが崩壊したすぐ後に到着し、
そこで、、ものすごく濃密で激しい灰に襲われました。
結果。肺機能の3分の1を失ったと言われました。
2001年以来、歌っていません。」



・1日目
先生
「歌うことが難しいと思われる人々が歌うという活動をライフワークとしています。
そのために皆さんに集まって頂きました。
あなたの呼吸における問題(症状)はなんですか?」

(自分の症状を話す人々)
「COPD(慢性閉塞性肺疾患)です。」
「肺の3分の1が虚脱*しています。」 (*肺虚脱は、気胸とも呼ばれます。)
「声帯出血しました。」

先生
「歌うための呼吸には、ほんの少しの考えとウォーミングアップが必要です。」
「自動車のように」


・2日目
キラキラ星を歌う生徒たち。
なかには、歌わず、歌詞を棒読みする生徒もいました。

先生
「それは話してるだけでしょ。」

先生※クレアに対してアドバイス
「自分で大変にしてますよ。(見本を示して)呼吸をこんなに無駄にしてます。」


・3日目
コーラスする生徒たち。

先生
「この部分の最後が、ゼーゼーしちゃうところですね。」

先生※クレアに対してアドバイス
「その(歌い方の)ほうがいいね。」

もっとうまく歌いたいと訴えるクレア

先生
「観客はわかってくれるよ。」

ローレンス
「今朝、私はシャワーを浴びながら歌っていたんです。
このパフォーマンスがあるからとかではなく、
ただ自然に歌っていたんです。」

先生
「私たちがどこでパフォーマンスをするか、みなさん知りたいでしょう?
夢の生まれる場所、アポロシアターです。」


・5日目
ニューヨークにある「ハーレム アポロシアター」で
ポリスの "Every Breath You Take"を笑顔で歌う生徒たち。

クレア
「あなたの身体が、死の淵をさまよったり、
痛みに立ち向かったり、怖いけど、こう自問するときがくるの。
この人生は、あなたが本当に誇れるものかどうか」

人生をよりよくする方法はいつだって存在します。

※プロモーションの詳細については日本語サイトもありますので、こちらを参照ください。



ブロンズ:『MOTHER'S LIPSTICK』


ブロンズ:『TON-TON VOICE SUMO』




ブロンズ:『REFUNBILITATION CLINIC』
※アワードムービーはこちらからご確認ください。



【LIONS HEALTH 2016 GRAND PRIX FOR GOOD】
グランプリ:『MANBOOBS』
-国:アルゼンチン/MACMA/DAVID


グランプリ:『MANBOOBS』

MACMA - Man Boobs 4 Boobs (CASE STUDY) from Casal Peña on Vimeo.


【和訳※誤訳、ご了承ください】
67%の女性はガン予防のために胸をチェックしませんが、携帯電話は一日平均110回も確認するそうです。乳がん救済団体「MACMA」は乳がんのセルフチェックプロモーションを行うのに最適なメディアとして、「携帯電話」に注目しました。
ただ、女性の胸、特に乳首は、早期乳がん発見のセルフチェックの仕方を広めるためであっても、ソーシャルネットワークでのネット検閲にひっかかることがあります。しかしながら、「MACMA」はとてもクリエーティブな方法を使って、女性の「乳首」の掲載禁止を免れました。検閲にひっかからない胸、それは男性(この動画ではヘンリーさん)の胸です。
乳がんのセルフチェックは、人差し指・中指・薬指の3本の指を使います。わきの下より螺旋を描きながら、胸の下から中心~乳首までを押していきます。わきの下と胸の上部も同じように指圧します。このとき、しこりや違和感を感じたら、婦人科を受診しましょう。※もちろん、男性も乳がんになり得ます
検閲に引っかからないこのビデオをシェアするか、もしくは御自身で動画を作成してみてはいかがでしょうか? 必要なのは男性の巨乳一組だけです。


(リザルト)
・最初の1週間で再生回数48,000,000回突破
・メディア関心度193,000,000回
・シェア回数700,000回
・アーンドメディア$17,000,000


(各国での賛同の声)
:男性の巨乳!YEAH(万歳)!!

このキャンペーンは世界中のあらゆるメディアに広がりました。そして、ソーシャルプラットフォーム(ソーシャルメディア上)での検閲ポリシーに物議を醸しました。


(各国のニュースより)
・掲載禁止を乗り越えただけでなく、この問題に対する認知度上昇にも活用したんですね。
・Facebookもすごくかっこいいんですよ!私もやってみようかしら...No!


(各誌のコメント)
・男性の巨乳が、女性に乳がんを教え得る?BBC
・女性の乳首検閲を逃れる天才的な(非凡な)方法 INDEPENDENT
・MANBOOBS4BOOBS(巨乳を守るための男性の巨乳)が検閲ルールをおちょくる DAILY Mirror
・facebookもinstagramもすぐには検閲基準を変更しなかったので、『MANBOOBS4BOOBS』は、これまでで最もシェアされた乳がんセルフチェックビデオとなった THE HUFFINGTON POST

「Tick that censorship.(検閲を変えよう!)」by macma