[From left]

PYRAMIDFILM QUADRA PRODUCER:KOSUKE HAYASHI / PRODUCTION MANAGER:MEI YOKOSE / PRODUCTION MANAGER:SHIN AGATA / PRODUCTION MANAGER:CHIHIRO KOBAYASHIPRODUCER:SHIN NISHIMURA / DIRECTOR:YOKO SEIYA / DIRECTOR:KAZUKI YAMAMOTO / PRODUCER:SYOTA KAWANO / PRODUCTION MANAGER:SATOE UMEOKA
(Interviewer) DIRECTOR:TAKESHI KUSHIDA

Q1 この仕事で喜びを感じる瞬間
串田D
ではまず、一番若い横畝さんから。
横畝PM
おいしいご飯食べるときです。
一同
(笑)
山本D
まずはそれだよな。(笑)
横畝PM
単純においしいご飯が好きっていうよりは、いいタイミングでそれが入ってきて、ああ、良かった良かったみたいな感じになる。例えば撮影が終わった時とか。それがやっぱり一番楽しいときです。
串田D
じゃあ、次は小林君。
小林PM
完パケの瞬間は喜びを感じられる瞬間ですね。
串田D
やはりプレッシャーがあるだけに?
小林PM
プレッシャーというよりは、完成するまで、いろんな人が動いて、時間を使って、労力を使ってやっているので、その瞬間が一番実りになるかなとは思いますね。
串田D
東方君、じゃあ、仕事の喜びを聞いていいですか?
東方PM
いいCMができたとき。
串田D
いいCMっていうのは、どういうCM?
商品の売り上げが伸びたとか、映像美があるとかかな?
山本さんはいいCMって何だと思います?
山本D
一番は自分がやりきった満足感だけど、それだけで終わるんじゃなくて、やっぱりクライアントがすごい喜んでくれたりとか、代理店もすごい満足してくれたとか、お陰様で商品売れましたとか、そういうのが一気通貫できると、すごくうれしいなって思う。あれだけ苦労したけど、最後にそう言われると、やっぱうれしいじゃん、こっちも。やった甲斐があるっていうか。それが、いいCMの1つかなと思うね。
西村P
または、クライアントが喜んでなくてもオンエアして商品が売れればいいと思うけど。クライアントが喜ぶものをつくって、物が売れるほど簡単ではないし。
山本D
まあこいつは、天の邪鬼だからね。(笑)
一同
(笑)
西村P
結局はそれで、この人の言うこと聞いて良かったなと思われたら信頼関係ができるしね。そうしたら、本当の意味で喜んでくれる。一番はそうなったらいいね。
山本D
それは、そうだね。
串田D
いいCM…本当に難しいね。ちゃんと一般の人にも届くようにしなきゃいけないし。
東方PM
そうそう、それが難しいんですよね。
串田D
次、清矢さん、あります?
清矢D
そうですね、さっき山本さんのクライアントとか代理店に喜んでもらえたって話、よく納品したあとに、クライアントがすごい喜んでましたって言われるのが、どうしても社交辞令に聞こえちゃって。
山本D
そっか、そこか?
清矢D
そう、そこ。信じられないんですけど。ただこの間、タレントさんがすごい喜んでましたよ、みたいな事をその事務所の人から聞いて、それはすごいうれしかったです、何か。それはたぶん本当だろうなと思えたんで。
山本D
言う人の言い方にもよるよね。
清矢D
自分的にいいものできたと思ってるときは別にいいんですけど、ちょっとあれで良かったかなって思ったときに言われると、いやいや、と思っちゃいますね。
串田D
タレントものと企画ものってあるじゃない。どっちが好きですか?
西村P
山本さんは、タレントもの、多いじゃないですか?
山本D
タレントものは好きだよ。やっぱりタレントのカラーがあるから、それをどうやったらもっと出るかなとか、今回はずしてみたいなとか。あと、現場でタレントとディスカッションすることも楽しいし。難しい方もいっぱいいるけど、その人とうまくやるっていうのも面白い。
串田D
では、次、梅岡さん。
梅岡PM
私はむっちゃミーハーなんで、タレントもそうですけど、監督とかカメラマンとかで有名なスタッフとやれると単純にうれしい。やりたかった人とか。
西村P
今、誰と仕事したいの?
梅岡PM
今ですか。この間叶っちゃったんですけど、市橋織江さんとずっと仕事したくて、それができたので。
山本D
ずっとやってたよね。
梅岡PM
そうですね、2年ぐらい、一緒にいい仕事ができたと思います。
西村P
商品とかクライアント、たとえばクリエイティブの人とか、そういうのにはないの?
梅岡PM
あまりそっちには興味が行かないんですよね。スタッフ側に寄っちゃうんです、私は。
西村P
例えばこのカメラマンと仕事したいと思うじゃん。でもどんな仕事でもその人の力が生かせるわけじゃないから、やっぱりそういう人たちを生かせる仕事を作らなくちゃいけないって、すごく思うじゃん。そうすると、そっちも知らないと、そうなれないっていうか。
梅岡PM
確かに。
西村P
映像好きとか、現場好きとか、好きなカメラマンいるとかって、うちは、操上さんがつくった会社だからそういう人って多いし、分かりやすいんだけど、それだけだと、プロデューサーにはなれないかも。その前段階にも興味やアクションがついてこないと。
串田D
では、河野さんは?
河野P
最近、プロデューサーになって思うのは、一緒に苦労して、そのなかでスタッフがまとまって、その感じが作品にでるのが一番うれしいですね。あと、単純に普通にいい物作っても面白くないので、自分の意見とか、自分のアイデアでそれがちゃんと形になったときですね。
西村P
そのさ、まとまってとかっていうのも大事だよね。
河野P
そうですね。やっぱり何だかんだ苦労すれば苦労するほど、スタッフがまとまるっていうか、チームになっていく感じがあるんで。逆にアクシデントが起きたほうが僕は楽しいですね。
西村P
仕上がったクオリティとかもあるけど、プロセスのクオリティもやっぱあるじゃない。
河野P
スタッフと喜べるというか。
西村P
すごくいい現場だったよとか言われるとうれしいよね。
河野P
嘘か本当か分からないですけど、ピラミッドの現場は何かいいっていうのは、外部のスタッフからたまに聞きますね。
串田D
それは嬉しい限りですね。
映像制作の楽しさっていうのはもちろんあると思うんですけど、河野さんはプロデューサーだから1本1本勝負なわけじゃないですか。勝負どころでの喜びはあります?
河野P
何だかんだ次につながるっていうのが一番うれしいですね。自分がいいもの作ったと思っても、次につながらなかったら良くなかったのかなと思っちゃうし、また次が来て、それを新しくどうするかって考えるのも楽しいから、つながることじゃないですかね、次に。
Q2 デジタル領域からみた映像業界は?
串田D
林さんはピラミッドフィルムクアドラでデジタル領域のプロデューサーとして活躍されていますが、きっと今の映像プロデューサーとか映像ディレクターってTV-CMだけやってればいいとか、いかないと思うんですよ。林さんから見てこれから求められる映像の人材ってどういう人だと思います?
林P
深くマス広告だけやりますっていう人もいるとは思いますけど、広告映像と言っても、今、かなり視聴環境が変わってきてて、スマホしか持ってないとか、テレビ見ませんみたいな人もたくさんいます。そこに対して企業のサービスだとか商品をどう告知していくのか考えたときに、YouTubeやFacebook、SNSなどを活用して、15秒や30秒っていうテンプレートじゃなくて、5秒だったり6秒だったりとか、逆に120秒使えますとか、そういう場所で誰が見るのかみたいなところも含めて、ちゃんとプランニングやプロデュースしていくことは、かなり重要になってくるんじゃないのかなと思うんですよね。そこら辺をちゃんと理解して勉強していける人っていうのは、今後とても重宝されるんじゃないかなという気はします。
山本D
うちのいいところは、コマーシャルもウェブもあって、実際両方ともやってるディレクターやプロデューサーもいる事だね。どっちかしかやってない会社だったら、そこしか見えないからね。あと、そんなに大きい会社じゃないし、いいころ合いの人数で、誰が何をやってるか、同じフロアでだいたい分かるしね。
西村P
小林はどう思ってるの?今後、プロデューサーになっていくと思うが。
小林PM
確かに広い捉え方っていうのは大事だと思います。いろんなところにアンテナをはるべきだなと。それはプロデューサーだけじゃなくて、プロダクションマネージャーもそうですし、アシスタントもそう。CMを作るだけじゃなくて、プロモーションのところまで、アンテナは広いに越したことはないなと思います。
西村P
清矢は?
清矢D
私はもともと結構ウェブにも興味あって入ってきてるので、両方できてうれしいですけどね。
西村P
映像以外の企画もする?
清矢D
ありますよ、よく。プロモーションまで企画を考えてくださいとか。
西村P
ちょっと違った視点のプロモーションとかおもしろいよね。
林P
そうですね。うちはそこの垣根が全くないので、もっとおもしろい事が色々できると思います。
串田D
林さんは、こういう映像プロデューサーと一緒に仕事したいって、ありますか?
林P
やっぱり相談に乗ってもらえるとすごく安心はできますよね。いろんな事情があるなかで唯一相談できるのはプロデューサーだと思うので、一緒に考えてもらえるというか、一緒に戦う、一緒に歩けるじゃないですけど、そういう人だと安心できるし、仮にそういう関係であればいろいろ言い合えると思うので、そういう人と仕事したいなと思っています。
Q3 Dirからみた一緒に仕事したいPr・PM像
山本D
作りたいことに対してどん欲に、何をしたらそれに近づけるのかっていうのを、ギリギリまで一緒にやれる人が、やってても楽しいし、同じ方向に向かって自分たちの意見をちょっとずつでも出し合って、前に進んでる感じがするんだよね。仕事って、下手すれば後退するときもあるから。そうじゃなくて、自分たちの力でそこをどう乗り切るかみたいな、その先に完成があって喜びがあったりするから。そこの熱量と努力する肌感とコミュニケーションができる人がいいですね。
串田D
清矢さんは?
清矢D
そうですね、プロデューサーやプロマネって、予算管理やスケジュール管理、クライアント、代理店の調整とかももちろん大事なんですけど、例えば、編集したものに対して、いや、ここはもっとこうしたほうがいいと思いますとか、クリエイティブに関しても、意見言ってくれたり、良くしたい気持ちがあるんだなって思うと安心できるし、一緒にやりたいなと思いますね。ちゃんと企画の大事なところを分かった上で、ここを残したいから、ここは予算の関係で削りましょうとか、そういう言い方だったら納得できると思って。
山本D
串田はどうなの?
串田D
企画の読解力が高い人と僕は仕事がしたいですね。予算のかけ方や力を入れるポイントをちゃんと見極められる人、自分はこれが面白いと思うってことを、共有して考えてくれる人がうれしいなあと思いますけどね。
あと、最初にいきなり予算ないですけどみたいなことだけを言われたら、この人やる気ないなって思う。終わり。この作品は死んだなって思う。
山本D
第一声それやからね。そういうことない?
清矢D
たまに言われることあるんですよね。
山本D
そこから入る?みたいな。
西村P
でもその、何の考えや工夫もなしに予算がないことだけ言って、最初からスタッフのモチベーションを下げちゃうことは、やっぱり一番悲しいよね。ちょっと無神経すぎるよね、人として。
串田D
言ったことあります?ディレクターの前ですけど。
西村P
あるよ、あるけど、打開策はすっげー考えてるよ。
Q4 Pr・PMからみた一緒に仕事がしたいDir像
河野P
その作品を本当に良くしようと思ってくれている人。途中に色々な問題が発生した時に、考えて言ってくれているのか、面倒くさがってるかは分かるので、最後まで諦めずに一緒に作ろうと思ってやってくれる人は楽しいですね。
串田D
横畝さんは、どんなディレクターと?
横畝PM
気持ちよくわがまま言う人とかかっこいいなとか思ってて。
串田D
確かに、いいディレクターはだいたいうまいですね。
横畝PM
そうですよね。すぐ諦めちゃう人はやっぱりかっこよくないなって思って。たとえばお金なくてって言われたら、そっか、じゃあ、みたいな感じですぐ折れる人よりは、うまくわがまま言ってくれる人のほうが、じゃあこの方法はどう?とか。そういうディレクターの方が面白いなって思います。
串田D
分かりました、じゃあ梅岡さん。
梅岡PM
決まった企画コンテが演出コンテで跳ねたりするのが私はすごい好きで、企画の要点は押さえて、演出ですごく良くすることができる人と私は仕事がしたいです。
串田D
小林さんは?
小林PM
普通に会話、コミュニケーションとか楽しい人がいいなと思います。たとえばその人がフリーになってもまた仕事したいって思える人間力っていうんですかね、それを持った人とはやってみたいなとは思います。
串田D
東方くんなんかディレクターの好き嫌いあると思うんですけど。
東方PM
いやいや、いい人ばっかだから、逆に。自分が思いつかないようなアイデアとか、そういうのを持ってる人とかはいいですけどね。
串田D
西村さん。どう思います?皆さんの意見聞いて。
西村P
最近のディレクターは、本当に皆ちゃんとしてるよね。すごく能力あるんだけど、世の中うまく渡れないとかだと、俺がいなきゃ!みたいな。最低限俺よりちゃんとしていないでほしい。
一同
(笑)
小林PM
確かにちゃんとしてますね。(笑)
串田D
あんまりちゃんとしすぎてもね。普通の人に来られてもねっていうのはありますね。
Q5 採用基準は?
串田D
では、最後にピラミッドフィルムの選考基準を教えてください。
西村P
制作部に関しては、特に決めていないです。相性だと思うので、合うか合わないか。繕わず、ありのままの姿を見たいと思っている。
もちろん、広告が好き、映像が好き、人が好き、とか。あとは、覚悟だったり、骨太気質だったり、欲があったり、チームワークやサービス精神やホスピタリティや・・・あれ?結構あったね・・・。
一同
(笑)
串田D
はい。では、企画演出部の選考基準はどういうところに?
山本D
提出作品に関しての出来よりも、それをほんとに一生懸命楽しんで作ってるか見たいな。技術的なことって、結構今の学生レベル高いから、そこでごまかされやすいんだけど、荒くてもいいから、何を描きたいかみたいなものがあって、それを楽しそうにプレゼンする人に来てほしい。
清矢D
私は必死でした。必死。(笑)
山本D
あと、毎年同じカラーばっかりだと、採ってもしょうがないんで、意外と違うカラーの人を採ろうという傾向はあるかもしれない。
清矢D
ピラミッドの面接、結構何か和気藹々としてて良かった。
西村P
うちの試験や面接は、面白くて評判がいいらしいよ。
山本D
そこはやっぱり学生は見るよね。そういうの肌感って絶対あるもんね。
林P 
ところで、ピラミッドって、インターンとかやってないんですか?
西村P
インターンはやってるよ。
林P
インターンからだと入りやすいとかあるんですか?
西村P
ないない。
林P
皆、同じ土俵なんですね。
西村P
インターンは、あくまでも学生のための、業界を知る、会社を知る機会の提供だから選考には直結しないな。
ただ、興味があるのであれば、自分の体で確かめることは大切だと思う。
串田D
最後に、山本さんは、別のプロダクションから移ってきましたが、ピラミッドに入った当時に感じた違いってありました?
学生にピラミッドの特徴を伝えるとしたら?
山本D
何が違ってたかって、プロデューサーの姿勢。代理店の意見を全部聞く必要はないんだと、フィフティフィフティの関係なんだという姿勢だね。物を作ってる現場はうちらなんだという、そこのプライドと自信に満ちた感じがした。だからそういうところに揉まれてみたいなっていうか、入って一緒にやりたいなって思って移ったんだけど、今だにやっぱりちゃんと意見言うし、そこはすごくいいなって思う。そこがピラミッドの変わらぬ良さだと思います。

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