華やかに見られがちなディレクターならではの喜びや苦悩を聞いてみました。

Q1 企画はどうやって考えていますか?
清矢
電車の中で考えてメモったやつを会社に来てまとめます。
神口
お風呂とか電車。絶対にデスクでは書かないですね。考えてると出ないね、やっぱ。
串田
みんなスマホいじりながらとか企画やってるんですかね?
清矢
私は今スマホでやってますね。
串田
検索に頼っちゃわない? そうすると企画がすごい被ると思うんですよ。
清矢
いや、検索ではなくて、結構SNSから得ること多いですけどね。ツイッターのなんか変な記事とか。フェイスブックであがってきたなんか面白い動画とか。なんかそういうのでちょっとひらめくことは割と最近多いです。
Q2 制作過程どの瞬間が一番好きですか?
神口
僕は撮影が好き。撮影のとき以外って限られた人しかいなかったり、自分しかいなかったりとかっていう瞬間が多いじゃないですか。撮影のときは関わってる人たちがほぼ全員そこに集まって、何かやるっていう。そこが仕事の熱量として一番大きいんじゃないかなって気がする。いろんな人に助けられてて幸せだなって思う。
串田
神口さんは、女の子の撮影とか多いじゃないですか。女の子の撮影とか楽しいだろうなって僕思うんですよ。かわいい女の子を可愛く撮るって。
神口
でも、かわいい女の子であればあるほど、監督としてものすごいかっこつけた感じで現場にいるから、帰り道に超つまんなかったな今日って思う。
串田
そうなんですか(笑)。清矢さんは、どれが一番好きですか。
清矢
私は神口さんと逆で企画と編集ですね。私撮影やっぱ怖いんですよね。前日とかもう本当死にそうな心持ちだし、当日も終わりが見えるまではもうだめです。
神口
編集こそ僕はすっごいストレスたまるけどね。企画も撮影もそうだけど何か言われてもじゃあこうしようで、変えることができるんだけど、編集ってそうはいかない。もう撮った素材があるから、それをベストだと思って作ってるのに、それを変えられると、編集だけでそれをさらに上回るようなつなぎを作るのがすごく難しい。

Q3 モチベーションはどうやって維持していますか?
神口
納得は毎回してるんだとけど、これだ!みたいなのができたことがまだ一回もないから、それを作りたいなっていつも思っている。人のものはいいなって思うんだけど、自分のものがいいなって思えないんだよね、ずっと。それがモチベーションかもね。
串田
満足していないという事ですね?
神口
そう、満足したい。
清矢
私も同じで、好きな作品とかはありますけど、それが完璧かって言われたらそうじゃないですね。やっぱり同じように私は神口さんの作品見て、こういうのいいなみたいに思ったりしますけどね。やっぱり自分の物ってあんまりあれなんですかね。
神口
よく、作品は自分の子どもみたいなこと言う人もいるじゃないですか。自分の子どもだったら無条件にかわいいと思ったりするけど、僕はまだ全然そんなふうに思えない。
Q4 どういう人がディレクターに向いていると思いますか?
神口
映像以外に興味持ってる人がいいなって思う。映像に興味持ってるってのは当たり前だと思うんですよ。例えば、音楽に関してはどんな感じですかって聞かれるじゃない、必ず。そのときに、あまりにも何も知らないと話ができないじゃない。フードコーディネーターの人と、お皿どれがいいですかとか、テーブルクロスどれがいいですかねって言われても、どれがいいんだろうなとかなっちゃうから。
清矢
得意だっていう方が、そういう仕事来たりしますよね。
神口
そうそう、それもあるし。
串田
清矢さんはどんな人が向いてると思いますか。
清矢
しぶとい人がいいんじゃないかなって思う。作品じゃなくてあくまでも広告だから、作ってく最中にいろんな人の意見がどんどん入ってきて、当初の案から変わっていくわけですよ。それでも納品するまで、ちゃんと最後まで、そんな中でもいいものを作ろうとしぶとく思える人のほうがある意味向いてるかなと思います。
串田
ピラミッドにもそんな人に来て欲しいですね。
神口
表現の幅を出してほしい。一直線じゃなくてちょっとだけあればいい。いっぱいあるとそれはそれで信用できなくなっちゃうから、可能性を見せてほしい。
串田
幅を見せてほしい、ですね。
清矢
それしかできないと思われないように。

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