ピラミッドフィルムを語ろう

※本インタビューは感染症防止に配慮し実施いたしました。

100名を超えるメンバーが在籍するピラミッドフィルム。いったい若手社員たちは何を感じ、何を考えているのか? 学生から社会人となって、何が変わったのか? 仕事にどう取り組んでいるのか? 入社1年目から3年目までの若手社員9名に集まってもらい、ざっくばらんにピラミッドフィルムのことを語ってもらった。

新たにピラミッドフィルムの門戸を叩いた新人メンバーだが、新型コロナウイルスの影響で入社直後も自宅待機という事態に。まずはそのことについて、入社1年目のメンバーたちに語ってもらった。

保坂澄音(以降:保坂)驚きましたね。一方で、研修を1カ月半と長めにやっていただけたこともあり、はじめて現場に入ったときも慌てることが少なかったように思います。ただ、自宅にずっといることになったので、給料が減らされるんじゃないかって……。結果として、そこは大丈夫でしたけど(笑)。

保坂澄音
保坂澄音(制作部:2020年入社)

大高圭輔(以降:大高)心配でしたね(笑)。それと同時に新しい環境で仕事をすることにワクワクしていたので、少し残念でした。出鼻を挫かれたというか。でも、保坂くんが言った通り研修を厚く設けてもらったので、基礎的なことをしっかり押さえられたと思います。その点は結果的に良かったかもしれません。

大高圭輔
大高圭輔(制作部:2020年入社)

西田直樹(以降:西田)とにかく普通のことではなかったので、会社云々というよりは自分との戦いでした。家で仕事をするなんて考えてなかったので、なかなか集中できなかったり……

西田直樹
西田直樹(制作部:2020年入社)

大高家での作業って集中できないよね。
西田一方で、リモート環境になっても先輩方と話す機会を会社がきちんと設けてくれたので、対面で会ったときも気軽に話すことができました。
一年生一同そうそう。
すごくケアしてもらいました。
小林愛佳(以降:小林)2年生3年生も同じ状況だったと思います。やっぱり、ちょっとだけ不安でした。会社自体がどういう動きをしているのか、上の先輩に今何をしているのかを自分から連絡してみたり。
古賀充弘(以降:古賀)僕は楽だなとしか思っていなかったです(笑)。でも、元々家で仕事をする習慣がなかったので、自宅の作業スペースがいつもご飯を食べている座椅子にローテーブルで、そこで仕事をするというモチベーションを維持するのは難しかったかな。もう少し長くリモートが続くなら、机や椅子を買わなくっちゃって思ってました。

徐々に日常を取り戻しつつある9名の若手メンバーたち。そもそも彼らはなぜ、ピラミッドフィルムで働く道を選んだのか。

山本史門(以降:山本)美大に入る頃から、ミュージックビデオを撮りたいと思っていました。それで、いろんな先輩や業界の人と話すなかで、CMがいちばんクオリティが高いし、お金がかかっているという話を聞きました。ディレクターを目指すなら最初にCMに携わり、その仕事を極めたいなと。

山本史門
山本史門(企画・演出部:2018年入社)

三品万麻紗(以降:三品)私はピラミッドフィルムの制作部で、3週間インターンシップをしていました。クセが強めな自分と相性がいいところを見つけるしかないと思っていたのですが、そのインターンシップに参加したとき、違和感がなかったんですよね。縁って大切だなと思います。
古賀思い返すとピラミッドフィルムの採用試験がいちばんユニークで、おもしろい会社だなと思いました。何より、社員の方々の人がいいという理由が大きいです。
大高自分も人に惹かれました。ピラミッドフィルムは合同説明会に参加したときに知ったんですけど、先輩たちの話がとにかくおもしろくて。仕事をするなら、ズバッと話せるおもしろい人たちがいるところで仕事がしたいと思っていたので。
保坂社内の人の雰囲気って、本当大事ですよね。自分は大学が理系だったので、ハンデがあるかなと思っていたんですけど、それも関係なく内定をいただけたので、これもご縁だなと思って入社を決めました。
西田僕はいわゆる就活サイト経由じゃなくて、自分の好きなアーティストのミュージックビデオをピラミッドフィルムが制作していたんですよ。それがきっかけで応募しました。面接の雰囲気や採用の仕方はこだわりを持っているのに、それでも採用してくれたので、きちんと人を見てくれる会社なのかなと思いました。
花輪 秀(以降:花輪)ピラミッドフィルムの存在は合同説明会で知ったんですけど、そのときの先輩方の雰囲気がすごく良かったんですね。失敗談とかを気さくに話してくれて、そういうことって話したくない会社もあるだろうから。

花輪 秀
花輪秀(制作部:2018年入社)

三品説明会の先輩のイメージって大事だよね。その時はどういう話を聞いたの?
花輪仕事の話もそうだけど「こういうことがあってさ、ワッハッハー」って、失敗談とか裏話も聞けて、意外とそこもオープンなんだなあって。そういう社風を直感的に良いなと感じました。
峯尾 麻衣子(以降:峯尾)私は就活中に合同説明会に行きまくっていた時期があって、そこで制作会社のPMの仕事を知っておもしろそうだなって。それからは制作会社に絞って就活をしました。最終的にピラミッドフィルムに決めたのは、内定をもらった企業のなかで残業時間が少なかったことと、何よりも給料や待遇がいちばん良かったからです(笑)。

一同確かに、他より給料高かったよね(笑)。

ちなみに、3年目を迎えた世代の彼らの目に映る先輩世代について話を聞くと、次のような答えが返ってきた。

三品先輩達、おしゃれだよね。
小林洗練された人とか、自分の魅せ方を分かってる人が多いような気がする。
三品会社に若さを感じるよね。あと、年齢と見た目が全然違う(笑)。若手スタッフだと思ったらバリバリのプロデューサーだったり、イケイケだけど40近かったり。
小林自分の好きなことをやっている人が多いから、目の中の輝きが違う。なかでも創業者の操上和美さんは本当にすごくて、こんなに生き生きとした目をしている人って世の中にいるんだって、驚きました。シンパシーを感じる。
一同そうそう、感じるよね。先輩たちがカッコイイから、自分たちもちゃんとしなきゃってなる。

小林愛佳
小林愛佳(制作部:2019年入社)

さまざまな思いを抱いて合流してきた、クリエイターを志す若者たち。実際に働いてみての気づきや、理想とのギャップは?

西田カッコイイといえば、現場。現場で普段見たことがない表情をしている先輩の姿を目の当たりにしたときは、自分もそうなっていかないといけないと、身が引き締まりました。あと、朝が早く夜も遅いイメージを抱いていたんですけど、実際にその通りで(笑)。でも、それだけ時間をかけないとクオリティが高いものを作れないこともわかったので、マイナスのギャップではありませんでした。
三品確かに、現場に入ると切り替わるよね。インターンで初めて撮影に立ち会ったときとか、どうだった?
大高あるとき渋谷のスポーツバーで撮影をしたんですけど、僕たちスタッフがエキストラとして出演することになって。そういう感じが、正直楽しいと感じられました。準備もしっかりやるし、映像で残る部分も力になれる。色んな所に手を出せることが楽しくて、終わった後も充実した気持ちでした。
小林そうやって楽しんで仕事をしている人が、ピラミッドフィルムには多い気がしますね。
三品確かに、会社のみんなと友達感覚で仕事ができるところは良いよね。先輩も、“文化祭の前日”みたいって言ってたけど、まさにそれで、実際にそういうところがあるなと思います。大変なことも多いけど、文化祭だと思ったら、これで給料もらえるんだって気分にもなれます(笑)。
一同それは言える!(笑)

三品万麻紗
三品万麻紗(企画・演出部:2019年入社)

実際に働くなかで、多くの気づきや発見にも恵まれた様子。これまで携わってきた現場のなかで、印象に残っている仕事は?

古賀最初に任された仕事は“蜘蛛の飼育”でした。蜘蛛の巣に水滴を付けてシズル感のあるカットを撮影しなきゃいけなくて。それで探しに行ったんですけど、全然見つからない(笑)。困ってインターネットで検索すると東大に蜘蛛博士がいることがわかって、その方の助言通り、無事捕まえることができました。結局その仕事はなくなってしまったんですけど、たった数秒・数分のために何日もかけて準備をすることの大切さを知るきっかけになりました。それがあって「蜘蛛のことなら古賀」って言われるようになったんだよね(笑)。
一同(爆笑)
三品私も去年、仕事でカマキリを飼育することになったんですけど、古賀さんのエピソードを聞いて勇気をもらっていました(笑)。
峯尾それでいうと、ナレーションをやったらそのまま採用されて、百貨店で流れてます(笑)。
小林それすごい(笑)。
峯尾現場での仕事が実際にかたちになって、自分の声が使われたことは、恥ずかしいと同時にすごく嬉しかった。今もたまに見かけてすごい!って(笑)。
小林まさに、蜘蛛やカマキリやナレーションの話もそうだけど、この仕事って手札がどんどん増えていくおもしろさがありますよね。日常生活を送るうえで「その知識いる?」って思うようなことが、いざ仕事で役立ったりもするし。そういうことをおもしろがれる人には、この仕事は向いていると思います。

古賀充弘
古賀充弘(制作部:2018年入社)

この仕事をやっていて良かったと思う瞬間は?

山本企画部は自分の企画が通った瞬間が、最高に気持ち良いですよね。それまで無言だった人がいきなり褒めてくれたりすると、めちゃくちゃうれしい。今までボツだった案件すべてがむくわれた気持ちになります。やっと通ったぞー! って。毎回悔しい半分、刺激のある仕事をしてるなぁという感覚がある。だからやめられない。
三品私がこの業界に入った理由のひとつが、自分一人じゃできないことをやりたかったんです。いろんな職種の人たちと出会うことができるんですけど、なかには普通に生きていたら絶対に出会えない人もいるわけじゃないですか。仕事を通じて自分のプライベートが充実していく感覚があります。
保坂撮影前は本当に忙しくて寝る暇もないくらいですけど、自分が携わった映像が世の中に出るとやっていて良かったなと思います。後はみんなで打ち上げをするのも楽しいですね。打ち上げで食べる牛タンは、いつも食べる牛タンとは一味ちがいます。
一同わかるわかる、格別だよね(笑)。

同僚や先輩とのコミュニケーションもまた、関係性を築く上で重要なポイントとなる。ピラミッドフィルム社内の雰囲気をどう感じているのだろう。

三品この業界の素晴らしいところって、年齢を重ねている方が偉いとは限らないことだと思うんですね。若者向けに作るものなら若い人の意見も必要なわけだし。新人とかベテランとか関係なく、すべての世代が平等に意見を言えるのがすごい。
花輪しかも、自分が理解できなくても知ろうとする意欲がある人が多いよね。外見はいかついけど話すと気さくな人がすごく多い。
大高一方でダメなところはダメと言ってくれるし、自分が成長しやすい環境だと思います。もちろん本当に変われるかは自分次第ですけど。僕はポンコツすぎるけれど、峯尾さんが一人笑ってくれるみたいな(笑)。そういう空気感に救われている。
峯尾可愛いミスを連発するから(笑)。
西田僕のメンターは、本当に何でも好き勝手言わせてくれるんですね。10歳も離れた先輩が冗談を言いながら、一緒に仕事をやらせてくれる。業界に入ったというより、いい巡り合わせがあったなと思いますね。美味しいご飯もいっぱい食べさせてもらっていますし(笑)。でも、それに甘えすぎるのは良くないし、メリハリをつけないといけないと思っています。
山本正直、ディレクターって誰でもできる仕事なんじゃないかと思います。でも、それを支えてくれるメンバーを集めないとできない仕事で、会社やプロデューサーがそのメンバーを集めてくれてるというのが本当に大きい。僕がそんなに求めてなくてもそれ以上のことをやってくれている、そんなチームがあるのは幸せだと思います。
三品プロの集団なんですよね、撮影の現場って。
小林皆さんプロフェッショナルで、妥協せずにひとつの作品に向けて行っていく人たち。それゆえに、ときにはせめぎ合いもある。みんな魂を削って作品を作っているから、簡単にこれでいいんじゃないと妥協はできないし、そういった過程を経ているからこそ、良い作品が出来るんだなあと思う。

峯尾 麻衣子
峯尾麻衣子(制作部:2019年入社)

さらに話題は休日の過ごし方や、ピラミッドフィルム独自の福利厚生「ピラミッドホリデー」にまで至る。

※「ピラミッドホリデー」
1ヶ月に1日、全社一斉休業する特別有給休暇のこと。その日に社員各自がインプットしたもの(映画や演劇など)に対して、会社が金銭的支援も行っている。

三品ピラミッドホリデーは小林ちゃんと映画を見に行きます(笑)。
小林(笑)。ピラホリの次の日に、「昨日何してた?」とか「この映画おもしろかったよ!」とかを情報交換するのが、いろんな価値観を共有できておもしろい。そこでちゃんとアウトプットもできていると思いますね。
大高僕はめちゃくちゃインドア派で、漫画読むかゲームするか寝るかの休日ばかりなので。みんなと映画行きたいです(笑)。
山本ピラホリが取れない時は代休を使ってもいいし、その時にお金が使えるのもうれしい。
花輪ピラミッドホリデーで実際に休めたりもするし、それが外に出るきっかけになった。会社がそれをカバーしてくれるシステム自体できてくれたことがすごくうれしいよね。

ピラミッドフィルムや広告業界を志望する学生たちに向けてメッセージやアドバイスを。

保坂相手の立場になって物事を考える習慣をつけておくと良いと思います。タレントさんが何を必要としているのか、監督が何を必要としているのか、先輩だったら今こういう状況でどう動くだろうか。そういうことを常に考えなきゃいけないので。
大高少しでも自分のことを知ることが大切だと思います。僕はそれを怠っていたし、足りない部分があるから今でもすごく苦労しています。
小林とはいえ、就活生の段階で完全な人はいないから、大人とたくさん喋れる機会だと思っていろいろ話を聞いてみたら良いと思います。そこで得た知識が役立つこともあるはず。私自身、ピラミッドフィルムの選考を受けているときは広告業界のことなんてまったくわからなかったけど、知識は後からでも身につけることができるので。無理だと思わずに一歩踏み込んでみるのが重要なのかなって。
峯尾素直に生きることですよね。就活だと自分の良いところを見せようって考えてしまうけど、それだけだと途中で苦しくなるし、変に嘘をつくと辻褄が合わなくなってどんどん焦ってしまうだけ。綺麗な言葉とか難しい言葉を使わず、自分が思っていることをそのまま言った方が相手の心象も良いと思います。もちろん不安になることもあるけど、ピラミッドの人はフレンドリーに教えてくれるので、優しいと思うし。それで助けられた部分もたくさんあります。
三品いずれにせよ、人間観察が好きな人と文化祭の準備が好きな人は向いていると思います。あと、この座談会を読んで共感できるポイントがあるなら、ぜひピラミッドフィルムに来てください。

花輪面接担当者は人間力とか総合力を見ているので、嘘をついたり、見栄を張ったりしてもバレると思います。それにピラミッドのスタイルにも合わないので、変に肩肘張らずに臨んだ方が受かる確率は高い気がします。あとアドバイスをするとすれば、学生のうちに基本的なPC操作はできるようになっておいた方が良い。資料を制作する能力はどの会社でも必要とされるので。自分はそれをやっていなかったので、入社してからすごく苦労しました。
古賀うん。頑張るのも良いんだけど、頑張らないのもアリだと僕は思っていて。自分が自然体でいられる会社を見つけるのも良い気がします。
山本ピラミッドフィルムは、カッコつけて等身大の自分以上のものを見せようとするとダメというか。そういう社風なんでしょうね。
西田確かに、一般的な企業とは雰囲気が違うので、これをやっておけば良いということは言えないんですけどね。結果的に好きなことが仕事になったりするので、自分が心から楽しいと思えることを追求していくことが大切だと思います。
小林ピラミッドの入社試験は、ものすごくユニークだよね。
古賀そうそう、それを経験するだけでも面白い!
大高もう一回、受けたい! でも、自信ない!
一同(爆笑)

最後に、今後挑戦したいことや展望について聞いてみた。

三品私は地域創生に興味があります。いつかピラミッドで地域創生の映像作りとか、そうした取り組みができたらハッピーだなぁって。
峯尾私は後輩の子にやさしく教えられるくらい、できるPMになりたいですね。
山本直近でいうとディレクターになりたいです。ディレクターになれば責任も重くはなるけど、多くのスタッフとともに考えた作品であれば、自分ひとりで考えてたときよりも絶対良くなっていくと思うので。
小林一緒にやっているヘアメイクさんやスタイリストさんからも「この子のためだったら遅い時間まで頑張れる!」そう思われるような人間力を高めたいと思っています。
西田そうだなぁ……あ、海外ロケに行ってみたいです!
一同行ってみたーい!(笑)。

次回は、女性社員だけの座談会も企画されています。

三品えっ? そうなの。私、もう一回対談に出た~い!
大高僕は、怖いけど、覗いてみた~い。
「ムリ、ムリ(笑)。」
「いじられて終わるって!(笑)」

話はつきませんが今回はこのあたりで、、、
次回の対談企画をお楽しみに。

ピラミッドフィルムの求人情報は以下よりご確認ください。

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