CANNES LIONS 2017も終盤戦をむかえ、これまで17カテゴリーが発表されております。
PYRAMIDFILM QUADRA では、惜しくもトロフィーを逃した作品の中から、気になる作品を2つ "QUADLION" と称してピックアップします。

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1.「VAGINA VARSITY」(サイバー部門ショートリスト)

女性器について公の場で話すことはタブーとされておりそのせいで誤った理解のままでいる女性が多い。
そこで生理用品ブランド「SCA Libresse」が行ったのは、女性器について正しく学ぶためのビデオレッスンを1ヶ月間メールで受取ることができる施策。
MOVIE： https://www.youtube.com/watch?v=F6XJL8DoufI
WEB： http://vaginavarsity.co.za/

こちらはターゲット層に刺さりそうなアートディレクションも素敵でした。サイトのサインアップのボタンの位置もちゃんと計算されています。 １ヶ月という生理のサイクルに合わせた学習期間の設定も製品と紐付いており、またアプリなどではなくメールを利用するのがアイデアだなと思いました。
メルマガのような少し前のフォーマットでも、サイバー部門できちんと評価されショートリストまで残っているのは施策の内容にマッチした発信方法で実施されたからなのでしょうね。
アイデア次第でメールでもユーザーに響く施策ができるというのがニクいな～思いました。
今後キャンペーンを企画する上で、伝えたい事柄が1番よく伝わる発信方法を取れるように深いインサイトが必要だと改めて痛感させられました。(QUADRA Designer / 松岡明日香)

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2.「SEARCH」(サイバー部門ショートリスト)

水分濾過装置を使っているマクドナルドのコーラは美味しいという事実があり、
実際にGoogleで"that place where Coke tastes SO good(コーラがとても美味しいところ)"と検索すると、
何故マクドナルドのコーラが美味しいのかを説明しているサイトが検索結果として出て来る。
これを利用してマクドナルドというブランド名をあえて隠し、"that place where Coke tastes SO good (コーラがとても美味しいところ)"の検索を誘発するCMを作成して、ターゲットが能動的にマクドナルドのコーラの情報にたどり着くようにしたという施策。
MOVIE：https://www.youtube.com/watch?v=eCOWw9-i4F8

ターゲットに自発的にアクションさせる力もさることながら、
そこで出会わせる情報はキャンペーンのために仕込んだ広告ではなく、あくまでブランドのこだわりに基づくファクトであるという構図は、 私たちがブランドや商品の購入を検討する上で普段自然に行っている行動に近く、広告で溢れかえっている環境で暮らすターゲットにとっても純度高く伝わり効果的だなと思います。
日本でやるとすれば例えばあえて商品にまつわるネガティブな懸念を挙げ、その真偽を検索させるような 構図だと国民性に合う感じでしょうか。 (QUADRA Planner & Designer / 阿部達也)



CANNES LIONS 2017もあと2日。
残りのアワードの発表も踏まえ、いよいよ全体の傾向が見えてきそうです。

詳細はピラミッドフィルムクアドラのFacebookページをご覧ください。